1998年3月15日 シューシャは4年11ヶ月の短い生涯を終えました。

 それまでの約5年間、常に一緒に生活していたので最初のうちは階段
の下や他の部屋でシューシャの呼ぶ声が聞こえたような気がしていました
し、食事中もすぐ後ろで涎を垂らしながら食事の残りをもらうために待って
いるような気がしてなりませんでした。                      

 3月にはいってなんとなく元気がなく、食欲はあるものの吐き気がするよう
なしぐさが気になっていました。13日頃、相変わらず食欲はあるものの吐き
気が止まらないようになり、あわてて獣医さんのところへ連れていきました。
レントゲンの結果は「腸が癒着しているようでそれが原因かもしれない」と
緊急手術を施しました。                             

 土曜日に仕事が終わってから迎えに行くとすっかり元気になって飛びつ
いてきました。が、あとから考えるとこれは早く家にかえりたいと思って元気
を振り絞っていたのかもしれません。一晩過ぎた日曜日にはもう起き上が
る元気もなく苦しそうに息をしているだけとなってしまいました。       
 獣医さんに連れていき、糞がつまっているようだから取ってあげようと処
置をしている間もいつもだったら嫌がるのにその元気もなくぐったりとしてい
たのですが、取り除いた瞬間に「ふー」と楽になったかのように息を深くは
いたまま全身の力が抜けていくのがわかりました。              
 眼の光ももみるみる濁っていき、このとき初めてシューシャが死んでしま
ったんだと認識することができました。                     

                    


 約5年前、羽田空港の貨物受取場へ迎えにいったとき、シューシャはまだ
片手で拾い上げるぐらいの大きさで真っ白な小さなぬいぐるみのようでした。

非常に頭のいい子でトイレのしつけも一度教えただけできちんと場所を覚えて
間違えることはなかったし、「お座り(シット)」、「伏せ(ダウン)」、はすぐに覚え
ました。ただし、「お手」、「ちんちん」みたいないわゆる芸は教えませんでした。
 どうしても必要なのがどんなにうれしくても人に飛びつかないこと。大型犬の
場合はうれしくて飛びついただけでも小さな子供は吹き飛んでしまいます。  
これもすぐに覚えました。                               
 最後まで覚えなかったのは「待て(ステイ)」「伏せ」をさせても離れようとすると
そのまま知らん顔をして後ろについてきてしまいました。